*小さい頃の自分*

私は小さいときから自然や動物がとても大好きで大好きでそれらは昔から私に
とってかけがえのない存在でした。

例えば幼稚園生の頃。友達に「まいちゃーん一緒に遊ぼ!」っていわれても
「今からテントウムシさんと遊ぶからだめ!」といっていたそうな・・(笑)

幼稚園にいるアヒルのデヴィット。皆と遊び終わった後は、いつも一人残って
デヴィットと遊んでいたものです。いつも遊んでくれ、いつもそばにいてくれ、
当時の私の大切な仲間の一人でした(今は天国にいます)

小学校1年生の頃は私が授業のベルが鳴ってもまったく教室に帰ってこないので、
担任の先生がおかしいなぁ・・と思ってクラスの皆と探しにいったらなんと校庭の
チューリップに見とれていてベルが鳴ったのにまったく気づかなかったというアホな話も。。(笑)

公園で遊んでいたら子猫が・・・。とてもお腹をすかせてそうだったので母にバレないように
こっそり家に帰り、こっそり牛乳をあげていました。おかげで猫は私になついてしまい、
家までついてくるのでちょっと困ったこともありました(笑)

そしてある日突然父が買ってきた魚のリリー。ご飯の時間やテレビの時間寝る前の時間朝起きた時
などどんな時でもいつもリリーが元気か確認していたっけ・・。死んでしまった時もしばらく
立ち直れなかった時もありました。

などなど・・・小さい頃から今日まで他にもたくさんの生き物との出会いとふれあいがありました。
当時はナメクジやかぶとむしやセミまで虫ならなんでも触れていたみたいだけど・・・・
さすがに今では触れませんね、というかありえないです(笑)話の半分は母から聞いた話で
あまり覚えてないのですが昔からとても不思議でおかしな子だったと聞いています(笑)




*パルとの出会い*


それから数年後・・・私が小学4.5年生くらいだったときに父の店の隣にあるペットショップで
ポメラニアンの赤ちゃんを産んだとそこの店長さんから聞いたので、ちょっと覗いてみよう
ということになって家族で見に行きました。すると店に入ってすぐ右にあるケースの中にとても
小さくてよちよち歩きの赤ちゃんが2匹いました。「わぁ〜お人形さんみたい」私と兄はすっかり
その子犬たちに目を奪われました。その時父母は店長さんとお話を。兄は子犬を見るなり
今度は他のものに気を引かれてどこかへ。そして私はずっとそこから離れず子犬を観察して
いました。すると2匹のうちの1匹がこけながらもよちよち歩きで一生懸命こっちにきます。
思わず私は柵の間から人差し指をだしました。するとその子犬は私の指を見るなり、慌てて
歯のない口でパクっとくわえてきました。すると噛んだかと思えば今度は小さな舌で私の指を優しく
ぺろぺろ。今度はお腹をだしてじゃれてきます。
店長さんが私になにかいろいろと説明をしていたのですがその時私はまったく耳にはいっていませんでした。
ただひとつ、その仔犬のことを見つめてるばかりでした。もちろん急に飼えないとわかっていたし、
当時の母は犬は好きではなかったので無理だとわかっていたけどその気持ちが抑えきれず、
いつも母にお願いをしているのが日課となりました。母の機嫌をとるためにいつも一生懸命
お手伝いをしていた日々もあったっけ?(笑)でも誰になんといわれようと私の心の中ではいつも
この言葉でした。

あの仔犬がほしい・・・。

それからしばらく時が過ぎて、ついに私もあきらめの気持ちがでてきました。しかしそんなある日
の夜。突然父から電話が。私が子機をお母さんに渡して自分の部屋に行こうとした時、
いきなり母の大きな叫び声が聞こえてきました。


「えーーーーーーーーー?!犬を買ったぁぁ??!!」


私は自分の耳を疑いました。だってこんなの都合が良すぎる・・・!でも現実だったんです!
なんと父は犬を買ってしまったんです!(勝手に)それが現実だと自覚してきたとともに私の胸は
喜びでいっぱいになりました。あのときの瞬間は今でも忘れられないほど一番幸せな瞬間でした
きっと父はあのときの私の様子を見て真剣に考えてくれたんでしょう。そんな父に今でも感謝
しています。

そしてこの仔犬の名前は父の昔飼っていたポメラニアンの名前からとって「パル」と決まりました。

そして現在。パルは今でも元気で健康に育っています。父が勝手に飼ったというアホらしい話
かもしれませんがもし偶然にも家族でペットショップに寄っていなかったら、またもし少しでも
行くのが遅かったらパルは他のところで飼われたかもしれない。そしていくらポメラニアンが
たくさんいても我が家にいるパルというポメラニアンはこの世に1匹しかいない。
だから私たちとパルが出会ったのは運命だと思っています。
パルがこの家にきてくれてパルファミリーはとても幸せです。
これからも元気でいてね。これからもずっとそばにいてね。


私たちのところにきてくれてほんとうにほんとうにありがとう。

パルとの出会い

1997/6